ねこの独り言

これから公務員を目指している方へ。公務員になる前に少しだけ知っておいてください。

『公務員を目指している人へ』第15回(仕事で大きなミスをしてしまった)民間から公務員に転職した40代の独り言

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投稿日:2026年2月23日

最終更新日:2026年2月23日

第15回 民間企業から公務員に転職した40代の独り言

今回は【仕事で大きなミスをしてしまった】です。

 

かなり大きなミスをしました。

 

2人1組で業務をやればミスは防げる。

1人に全てを任せていると、人間なので、忘れることもあります。

難しいことだったら後回しにしてしまうこともあります。

「分からなければ聞け」と言われても、相談しにくい雰囲気であれば、聞きにくい・・・。

だから、過去の事例を探す、調べる、すると時間だけが過ぎてしまう。

「あれはどうなっているのか?」

「まだできていないのか」

「前から言っていたよね」

詰められるだけ。具体的な助言やレクチャーはありませんでした。

(もちろん、やらなかった担当者に責任がありますが、ミスを防ぐ仕組みについて、あまり考えられていないような気がしています。)

こうしたことが少しずつ積み重なり、次第に「報告」ができなくなります。

ミスが重なる。

事務処理が滞る。

自分でなんとかしようとして、隠すようになる。

そして追い込まれ、不祥事や公文書の改ざんといった事態につながっていく。

結局は、職場の人間関係。普段、こちら側から仲良く話しかけないといけないんだなと感じました。

上司は様々なことに対応しなければいけないので大変なのはわかります。

それでも、ほんの少しでいいので、部下の様子を気にかけてほしいな、と。

月に1回でもいい。

他愛のない雑談でもいい。

それだけで、報告は各段にしやすくなる。

私はこれまで、部下に対しても上司に対しても、できるだけ対話をするようにしてきました。

日頃から他愛もない話をすることで、

常に話かけやすい状態をつくった方がよい・・・。

それは、部下が自分で考えず何でもほいほい相談してくる危険性もあります。

だからこそ、その危険性を常に意識をし

「これは(あなたが)自分でやってみよう」(ヒントを与えながら)ときちんと線引きをしながら対話をすることで、部下は成長していくものだと思っています。

田舎の自治体ほど、地元出身者の職員は仲が良い、

「〇〇さんの息子さん?娘さん?」

(中学・高校の時を知っていて)「もう社会人になったのか~」

そんな関係性があり、自然と気にかけてもらえる。

出身地域がいっしょだったりすると、地域のイベントで一緒になってそこで仕事の相談をして・・・なんてこともあると思います。

ただ、外から来た人間に対しては、最初はやさしいものの、こちら側が向こう側に入っていかないと、「こいつやる気あるんか?」と思われ、いずれ距離ができてしまう。

これから地元ではない自治体で働く人は、気を付けてください。

↓こちらの記事を参照してください。

tocofree.hatenablog.jp

ひょっとしたら、公務員の不祥事の背景には、担当者の心理的な孤立や、報告できない職場環境が原因となっているのではないか。

コンプライアンス研修も大事ですが、部下たちが声を上げることができる空気をつくることが効果的で即効性があるのではないか、と感じることが多くなりました。

『公務員を目指している人へ』第14回(定時で帰れるということは)民間から公務員に転職した40代の独り言

投稿日:2026年2月11日

最終更新日:2026年2月11日

第14回 民間企業から公務員に転職した40代の独り言

今回は【定時で帰れるということは】です。

 

私は、仕事が遅い。

やらなければいけない事務処理があると、

 昨年はどう処理していたのか調べる

 分からないところが出てくる

 さらに調べる

 それでもわからなければ聞く

このサイクルを繰り返しているため、とにかく時間がかかります。

 自分でできるところは、残業や休日に出勤して処理をし、勤務時間中は過去の資料を調べたり、人に聞く時間に充てました。

周りの人は勤務時間内に仕事を終え、定時で帰っていく。

自分は帰れない。

定時に帰る、という逆のプレッシャー』

 

業務時間内に仕事が終わらない人間にとって、周囲がテキパキ仕事をこなす人ばかりだと、

「なぜそんなに時間がかかるのか」

「時間内に終わらせることはできないのか」

そうした空気が、強いプレッシャーになります。

そして私は、「なぜ終わらないのか?」という聞き取りを受けることになりました。

業務時間内に仕事をして、定時に帰る

でも人によって能力差があります。

さらに、年度が変わったタイミングで人員が減り、その分業務が増えました。そこを十分に考慮されないまま、「なぜ遅いのか?」と。

自分がどのような流れで事務処理をしているのか説明しましたが、

「それではダメだ」

「分からなかったらすぐに聞くように」

「聞いた方が早いでしょ」と。

そんなことを言ってたら全部聞かないといけなくなります(笑)

そして気がつけば、自分の担当業務は少しずつ減らされていきました。

業務への取り組み方や進め方を指導し、その職員が与えられた業務ができるようにするのが指導なのでは…

それがなく、ただ業務を減らすだけ…。

それでは、個人の成長は望めないのでは・・・と感じてしまいます。

 業務処理が個人のスキルに依存してしまうと、私のように能力が高くない人はどうしても苦労してしまう。

 もしパソコンのスキルが低い人であればなおさらです。

 実際、私と一緒に入庁した人の中には、パソコン操作が苦手で事務処理が追いつかず、半年で辞めてしまった人もいました。

例えば、

 メイン担当とサブ担当の2人体制で業務にあたる。
 週に1度でも係内で進捗確認を行う。

 そうすることで、
 誰に業務負担が集中しているのかが見え、係内でのサポートもしやすくなるのではないか、と感じています。

 そうしなければ、一人で抱え込んでしまい、
 担当者は疲弊し、
 事務作業は進まず、
 結果として多くの人に迷惑をかけてしまいます。

 

第15回は『仕事で大きなミスをしてしまった』です。

『公務員を目指している人へ』第13回(国語は大事)民間から公務員に転職した40代の独り言

投稿日:2026年1月25日

最終更新日:2026年1月25日

第13回 民間企業から公務員に転職した40代の独り言

公務員志望の人へ

私は国語が苦手です。文章を書くのも読むのも苦手です。

でも、公務員を目指している人は、

『国語を勉強しておきましょう。』
『文章が書けるように。』
『文章が読めるように。』

本を読むのが嫌いな人は、今から少しずつでも本を読んでおいたほうがいいです。

とにかく「文章」が多い世界

公務員の仕事は、想像以上に文章だらけ(だと私は感じました。)です。

  • 条例・規則・要綱を読む

  • 出張の報告書を書く

  • 会議資料を作る

  • 担当業務に関する住民向け資料を作る

  • 住民参加イベントの司会原稿を作る

  • 企画書を書く

  • 報告書を書く

  • 疑問点があれば、上司に確認するための文書を作る

などなど…。

とにかく、

読む・書く・読む・書く

の繰り返しです。

正直に言うと、
これが私はめちゃくちゃ苦手です。

私は国語が苦手です

昔から国語が苦手でした。
本を読むのも苦手。
文章を書くのも苦手。

さらに、行政独特の言い回し。

  • 「〜に鑑み」

  • 「〜において」

  • 「〜するものとする」

みたいな表現についていくのに必死でした。

文章に対する苦手意識 + 行政独特の日本語。
そりゃあ苦戦します。

それでも何とかやっています

正直に言うと、
今は生成AIの力をかなり借りています。

文章のたたきを自分で作って、それを生成AIに修正してもらって、

さらに自分の意図と違ったら修正して、それを生成AIにさらに見てもらって…

この繰り返しをひたすらやって、
意味が通るか確認して、
ようやく提出。

時間はめちゃくちゃかかります。

それでも、
「何も書けない状態」からはなんとか脱出できました。

公務員を目指す人へ

もし、

  • 文章が苦手

  • 本を読むのが嫌い

  • 国語が苦手

という自覚があるなら、
今から少しずつでいいので、慣れておいたほうがいいです。

絶対、私のように苦労します。

  • 短い本を読む

  • ニュース記事を読む

  • 自分の考えを簡単に文章にする

それだけでも違います。

転職して40代になってから、
「もっと早く国語をちゃんとやっておけばよかったな」と思うことが増えました。

これから公務員を目指す人の、
ちょっとした参考になれば嬉しいです。

 第14回は『定時で帰れるということは』です。

『公務員を目指している人へ』第12回(差額支給)民間から公務員に転職した40代の独り言

投稿日:2026年1月24日

最終更新日:2026年1月24日

第12回 民間企業から公務員に転職した40代の独り言

公務員1年目の12月 

 大学卒業後、20数年間民間企業で働いていましたが、社会人経験枠で公務員試験を受験し、現在は地方公務員(一般行政職)として働いています。そんな私が公務員になって「思ったこと」や「感じたこと」、さらには「やっぱりこれは民間企業とは違うな。」と感じたことを書き綴っています。

今回は【差額支給】です。

今回は、公務員になって初めて知った【差額支給】についてです。

差額支給とは?

公務員1年目の私にとっては、
「差額支給? 何それ?」という状態でした。

秋ごろになると、
「公務員の給与を〇%引き上げへ」
といったニュースを目にすることがあります。

正直なところ、
「それはそれでありがたいな」
くらいにしか思っていませんでした。

このときに支給されるのが、差額支給です。

簡単に言うと、

本来もらうはずだった給与の“後払い”

のようなものです。

なぜ差額支給があるのか?

公務員の給与は、毎年、民間企業の給与水準などを参考にして見直されています。
この見直しの基準となるのが 人事院勧告 です。

民間企業の給与水準が公務員より高い場合、
その差を埋めるために、公務員の給与が引き上げられることがあります。

この給与改定は、秋ごろに決まります。
しかし、適用されるのは その年度の4月にさかのぼって です。

すでに4月から秋までの給与は支給されていますよね。
そこで、改定によって「足りなかった分」を、あとからまとめて支給する。
これが 差額支給 です。

具体例で説明すると…

例えば、給与改定で
月給が1万円アップしたとします。

この場合、

  • 4月から12月までの9か月分
    → 9万円 が一括で支給されます。

さらに、

  • 残業代や賞与も、月給が上がった前提で再計算されるため、差額が支給されます。

このように、基本給だけでなく、
残業代や賞与の「足りなかった分」も含めて支給されます。

支給される時期は?

差額支給の時期は、自治体によって異なります。

私の自治体では、12月に支給されました。
12月の給与と同日に差額支給もあり、
正直なところ「プチボーナス」をもらった気分でした(笑)

注意点:毎年あるわけではありません

ここで注意が必要なのは、

差額支給は、毎年必ずあるものではない

ということです。

民間給与との比較結果によっては、
給与改定が行われない年もあります。

あくまで、
「民間との給与水準の差を調整するための仕組み」
という点は押さえておきたいところです。

 

 第13回は『国語は大事』です。

『公務員を目指している人へ』第11回(田舎の公務員は地域コミュニティの一員。覚悟しておくべきポイント)民間から公務員に転職した40代の独り言

投稿日:2025年12月6日

最終更新日:2025年12月6日

第11回 民間企業から公務員に転職した40代の独り言

公務員2年目の4月 

 大学卒業後、20数年間民間企業で働いていましたが、社会人経験枠で公務員試験を受験し、現在は地方公務員(一般行政職)として働いています。そんな私が公務員になって「思ったこと」や「感じたこと」、さらには「やっぱりこれは民間企業とは違うな。」と感じたことを書き綴っています。

今回は【田舎の公務員は地域コミュニティの一員。覚悟しておくべきポイント】です。

 これから地方公務員を目指している方へ、私の実体験をお伝えします。
もちろん、あくまで「私が働いている自治体の場合」という前提なのですが、これから地方公務員になる人の参考になればな、と思います。

小さな自治体は、住民との距離がとにかく近い

 大きな自治体と比較すると、小規模自治体では住民との物理的・心理的距離が非常に近いと感じています。

窓口に来た住民の方が、

  • 近所の人

  • 同級生

  • 子どもの友達のお母さん
    …なんてことは珍しくありません。

 そのおかげで、気さくに話ができ、本音で相談していただけることも多く、こちらの無理なお願いを聞いてもらえることもあります。
逆に、住民の方からの無理な相談にも最大限応えようとする、持ちつ持たれつの関係が自然とできあがります。

業者との関係も「顔が見える」距離感

 地方では、電気屋さん、水道屋さん、文房具店など、業者の方々と知り合いであることも多いです。

そのため、

  • 「今日中に見積書が欲しい」

  • 「予算を抑えたいから、別の案を提案してほしい」
    といった無理なお願いを聞いていただけることもあります。

 また、偉い人の視察や大学生の研修、県外からの職員の見学対応などで、飲食店や宿泊施設に協力してもらう場面も多いです。
こうした“お願い”が成り立つのは、日頃から築かれている信頼関係あってこそです。

地域活動への参加は「ほぼ必須?」

 小さな自治体で働くうえで最も重要なのは、プライベートの時間にも地域コミュニティとの関係づくりが必要になるという点だと思っています。ただ気をつけてほしいのは、別にそれを強制をされている訳ではありません。

 地域の役員、清掃活動、お祭りなど、自治体職員が率先して参加した方がいいと思います。(何度も言いますが強制ではありません。でも、やんわりと圧力みたいなのは、公務員になって2年目からすごく感じるようになりました。1年目は「参加してみたら~~」みたいな感じでした。
なぜなら、住民の皆さんと信頼関係を築くためには、行政としての顔だけでなく、一人の地域住民として関わる姿勢が重要になるからです。

特に、地域を良くしようという思いを強く持つ職場の先輩が多いと、
「なぜ出ないの?」
という空気やプレッシャーが強まることもあります。

※私は、はっきり言われました。地域を盛り上げないといけない職員が、そういったものに参加しないのはおかしくないか?と。地域の声を聞くためには、地域の人と仲良くならないといけない。そのためには地域の中に入らないといけない、と。まぁ言っていることはわかりますが…。

小さな自治体で働くのは向き・不向きが分かれる

もしあなたが公務員(特に行政職)を考えているなら、
「大きな自治体で働きたいか」「小さな自治体で働きたいか」
という点は慎重に考えていただきたいと思っています。

私自身は小さな自治体は合わないなと感じています。

小さな自治体では、

  • 住民との距離が近く、仲間意識が強い

  • 行政と住民が協力して地域を守っていく文化がある
    という大きな魅力があります。

しかし同時に、

  • その“輪”に入りたくない

  • 住民と深く関わるのが苦手
    という人にとっては、かなりしんどい職場になってしまいます。

行政職は住民の声を聞き、施策に活かすのが仕事です。
そのためには住民との関係が欠かせないのですが、そこに関わる気がないと、
「どういうつもりだ?」
という空気になり、時に叱責されることもあります。

 私は、地域の輪に入るのが嫌だった、という訳ではありません。私が勤務している自治体は自分の出身地ではないため、自分の出身地のコミュニティに参加することを優先しています。自分の親の代わりに参加をしているという感じです。

最後に

 小さな自治体で働くことは、やりがいも大きいですが、求められる“距離感”が独特です。
これから地方公務員を目指す方は、仕事内容だけでなく、地域との関わり方にも目を向けて自分に合う働き方を選んでほしいと思います。

 

 第12回は『差額支給』です。

第10回(給与)民間から公務員に転職した40代の独り言

投稿日:2025年8月16日

最終更新日:2025年8月16日

第10回 民間企業から公務員に転職した40代の独り言

公務員1年目の12月 

 大学卒業後、20数年間民間企業で働いていましたが、社会人経験枠で公務員試験を受験し、現在は地方公務員(一般行政職)として働いています。そんな私が公務員になって「思ったこと」や「感じたこと」、さらには「やっぱりこれは民間企業とは違うな。」と感じたことを書き綴っています。

今回も【給与】です。

1. 公務員に転職しようかなと考えている方

  • 基本給は前職の経験が考慮される職歴加算という制度により前職経験が反映されるため、民間より高くなる可能性があります。ただ、月収は基本給以外の部分の残業代・資格手当・役職手当が少ない(もしくはほぼ出ない)ため下がるのではないかと思います。実際に私は下がりました。

  • 賞与は基本給に比例して増えるため、民間勤務の時より若干増えました。でも、月収が下がった分、年収は前職より下がる可能性が高いです。(月収の減少分を賞与ではカバーしきれないと思います。)

2. 若いうちに公務員になった場合 (これから公務員を目指している人へ)

  • 初任給は民間より低めだと思います。

  • 定期昇給のため、年齢が上がると有利。長く勤めるほど有利(いわゆる年功序列)。また民間と違って、成果が出ると『ドカッ』と賞与が増えるということはありません。

  • 『辞めるなら早期に、続けるなら定年まで』が制度的には有利ではないかと思います。

3. 仕事内容と職場環境

  • 専門知識ゼロの状態で条例や制度、税務相談に対応する必要があります。不安やプレッシャーは半端ないです。

  • どうしても…理不尽なクレーム対応多いです。心が病んでしまうかもしれません。

  • 人材育成の風土が薄く、「自分で覚えろ」文化の職場もあります。(昭和って感じです。)

4. 働き方の実態

  • 指導や効率化の説明がなく、責任だけ任されるケースも多々あります。(私の場合は、多々ではなくほとんどです。)

  • 質問すると「資料を見ろ」「前例を確認しろ」と言われ、調べると「遅い」と怒られることも。調べて遅くなってしまって、そのことを言うと、聞いたら1分ですむでしょ、と言われました。ほんとなぞ…。

5. 結論

  • 地域への愛着公共のために働きたい意志が強くないと、精神的にきつい場面が多いと感じます。住民の方は、役所の職員は、地域のことは何でも知っている、というスタンスで話してきます。正直、そんなことないです。でも「なんで知らないんだ。役所の人間が知らないとはどういうことだ。」と言われちゃいます。もちろん、これはごく一部の方です。他の住民さんで素敵な方はたくさんいらっしゃいます。でも私たちも人間ですから…ね…。

 

 第11回は『田舎の公務員は地域コミュニティの一員。覚悟しておくべきポイント』です。

第9回(給与)民間から公務員に転職した40代の独り言

投稿日:2025年8月11日

最終更新日:2025年8月11日

第9回 民間企業から公務員に転職した40代の独り言

公務員1年目の12月 

 大学卒業後、20数年間民間企業で働いていましたが、社会人経験枠で公務員試験を受験し、現在は地方公務員(一般行政職)として働いています。そんな私が公務員になって「思ったこと」や「感じたこと」、さらには「やっぱりこれは民間企業とは違うな。」と感じたことを書き綴っています。

今回は【給与】です。

公務員の給与の決まり方

 第3回でも触れましたが、自分の「号」と「級」が分かれば、勤務先自治体のホームページにある「給与に関する条例」から給料表を確認できます。該当する号・級を見れば、月々の基本給が明確に分かります。
年1回の昇給時期には、特別な事情がなければ自動的に基本給が上がります。これは民間企業と大きく異なる点で、基本給が据え置きの会社も少なくありません。公務員は役職に就かなくても、在職していれば基本給が上がるのです。
就職を検討している方は、受験予定の自治体の給料表を確認してみると良いでしょう。

民間時代との比較

 私の場合、転職後の年収は下がりました。理由は、民間時代に受け取っていた残業代と役職手当がなくなったからです。
現在の勤務先では残業代はほぼ支給されません。残業がゼロではなくても、ほとんどがサービス残業扱いです。税金から支払われる以上、その残業が本当に必要か厳しく問われるためです。

基本給は民間時代より増えましたが、その増加分よりも、残業代と役職手当の減少分の方が大きく、結果として月給は減りました。

賞与の違い

 一方、賞与は増えました。基本給が上がったため支給額も増加し、民間のように業績で大きく変動することもありません。
民間時代は「支給されるかどうか分からない」ため賞与をあてにした大きな支出は避けていましたが、公務員は安定して支給されるため、住宅ローンや車のローンを賞与で計画的に返済する人も多いようです。

給与以外で感じた違い

 給与の話から少し外れますが、民間との大きな違いとして人材育成の意識の差を感じます。
民間では、業務効率化や全体の底上げのために社員教育が行われます。しかし私の所属先では、処理が遅い職員に対して改善指導がほとんどなく、ただ業務量を減らすだけ。結果として「お荷物扱い」になりかねません。効率化や成長を促す文化が根付いていないように感じます。

※残業代って難しいですよね…。税金なので、その残業は本当に必要な残業なのか?と問われます。業務時間中にできなかったのか?などなど聞かれるわけです…。そもそも個人のスキルで業務の処理スピードは速いか遅いか決まりますよね。同じ作業をするとしても、Aさんは1時間で終わるけど、Bさんは3時間かかるなんてことはありますよね。Bさんが3時間かかる業務を2時間で終わるように先輩が指導することで、業務効率が上がると思うのですが…残念ながらそういう指導は(私のところでは)ありません。人を育てる、という風習はないのか?と感じています。人を大切にして人を育てることで業務効率が上がり、住民サービスも向上するのではないかな、と。

 そんなのは民間だろうが公務員だろうが同じですが、民間の場合は、個人のスキルを向上させ、社員全員の業務の平均値を高めようとするはずです。しれが社員の成長にもつながるし、業務の効率化につながると思います。でも…公務員はそんなことはないのかもしれません…。人を育てる、業務の効率化、というのは無縁のような気がします。業務の処理が遅い人には、何かしら効率化や先輩からの指導などが入ることもなく、ただただ業務を削られるだけ…。

まとめ

 公務員は基本給が安定して上がり、賞与も安定的に支給される反面、残業代や役職手当は期待できず、年収は民間より下がる場合もあります。ただ、その分の安定感は大きく、ライフプランを立てやすいのは確かです。
給与だけでなく、職場文化の違いも含めて、民間と公務員のどちらが自分に合っているかを考えることが大切だと思います。

 

次回 第10回も『給与』の続きです。